春が近くなるとどうしてこんなにワクワクするのでしょうか
気持ちが前向きになって、新しいお洋服や靴が欲しくなります
私は早速春夏のお洋服とサンダルを買いました~
昨年のことを考えると、欲求が湧くのは心が元気な証拠だと
有難く思います
さて、昔から「流行色」という言葉をよく耳にします
この流行色の大元締め(?)はフランスに本部を置く
インターカラーという機関です。
インターカラーは実シーズンの2年前に
「2年後に流行する色」というのを発表しています。
つまり、2012年の流行色は2010年に発表されたものです。
「じゃぁ、決められた流行色に踊らされているわけ?」
確かに、そんな感もなくはないのですが、
実は流行色にはもっと深い意味があるのです。
この流行色を決める作業には参加国13か国それぞれの代表として、
公的色彩機関で非営利団体1グループのみの参加が許されています。
日本ではJAFCA(ジャフカ)が代表として登録されています。
以前JAFCAのメンバーでインターカラーに参加された先生に
流行色について直接お話を伺う機会がありました。
それがこんなお話↓
流行色を決めるときってね、
例えば色についての協議が1週間あるとしたら、
6日間くらいは言葉によるプレゼンテーションと
コンセプトについての討論で最後の一日くらいで
ようやく色が決まるんですよ。
つまりね、2年後の地球に必要な言葉は何だろう?
「元気」?「癒し」?「情熱」?
そんな各国が考えてきたキーワードについて
毎日毎日討論して、キーワードがたとえば「元気」って
決まったとしたら、じゃぁ「元気」を一番表せる色って何だろう?って
国境を越えて各国の代表者が話し合うんです。
これが不思議で、国は違うのに持ち寄った内容がほとんど同じ、
というのがよくあるんです。何かをキャッチしてるんでしょうね。
流行色を作って世界中にその色を増やすことで、
色のポジティブなエネルギーを皆がもらえるようにしよう、
というのが大きな意味合いなんです。
しかもその仕掛け人がバチカンだという話もあるんだから、
なんだか壮大でしょう。
この話を伺ってから、流行色に対するイメージがガラッと変わり、
有難くなって、流行している色からエネルギーを沢山もらおう
という気持ちになりました。素直ですね~(笑)
今年のファッション市場から流行色を眺めてみると
毎年春に出てくるスキントーンカラーや
白黒などの無彩色に加え、
二つの大きな流れが見えてきます。
一つは鮮やかで元気なオレンジを主軸とした
ポップカラー(上段・下段)と
もう一つは強さ、逞しさを感じさせるアフリカンカラー(中段3色)
特に赤みのある強いオレンジは
色彩システムや色見本の権威で知られるパントン社も
タンジェリン・タンゴと名付けcolor of the yearに選んでいます。
このオレンジ、とにかく目立ちますので
ショッピングに行ってもやたらと目に飛び込んできます。
個人的にはこのオレンジとピンクの組み合わせや
アフリカンカラーが物凄く気になります。
2つの流れはどちらも全く違うように見えますが、
色彩心理学から見ると
「生命の喜び」につながります。
ショックやトラウマ、ネガティブな感情から解放されて
内側から起こる深い喜び、幸せに開いていくことが
大切であると教えてくれる色です。
この色が最近気になっている方、心当たりがありませんか?
もし気になるようでしたら身に着けるなり、眺めるなり
遠慮なくどんどん取り入れてください。
必要だから気になるんです。
内側から急ピッチでエネルギーが湧いてくるときにも
とにかくこの色に対する渇望感が起こるでしょう
雑誌を見たり、デパートに行ったときは
私たちのために黙って仕事をしてくれている
流行色のことを思い出して下さい。
また新しい視点が加わって世界が広がると思います